赤い蝋燭

とにかく全てを生け贄に
救いはないけど
ねえ
触れてみないで

灯は人魚の赤い蝋燭
連れて来られて妖かしの声よ
甘い言葉 過ぎた痛み

悲鳴や恐怖へ置き去りは
あなたの「本意じゃない」
それも嘘なの?

昼間の夜には赤い蝋燭
迂闊に恋など始めぬように
不意の不実 不慮の過失

疑惑も肌には熱い後悔
迂闊に恋など始めぬように
見つめてないのに額に嵐
迂闊に恋など始めぬように

絹みたいな海を裂いて
火は私の心燃やす
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