夫婦屋台

今日も屋台を 俺が引き
おまえが笑顔で 後(あと)を押す
吹けば飛ぶよな 屋台でも
待ってくれてる 馴染(なじ)み客
浮世小路(うきよこうじ)の 赤ちょうちん
夫婦絆(めおときずな)の 灯(あかり)がともる

肩に冷(つめ)たい 夜の風
屋台揺(ゆ)らして 吹き抜ける
荒(あ)れたその手を みるたびに
いつも心で 詫(わ)びている
浮世小路(うきよこうじ)の 裏通り
夫婦(めおと)情けの 灯(あかり)がにじむ

お世辞(せじ)ひとつも 言えなくて
いつでもおまえが 苦労(くろう)する
二人(ふたり)元気で 働けりゃ
それがなにより これからも
浮世小路(うきよこうじ)の 泣き笑い
夫婦絆(めおときずな)の 灯(あかり)が揺れる
×