恋燦華

海鳴りないて 荒れる夜は
時計の針が むかしにもどる
恋は女の 命の華よ
この指も 唇も
今もあなたの ものなのに
波が 波が 波がふたりを
あゝ…… ひきはなす

ガラスの窓に くち紅を
うつして頬の 薄さになける
恋は女の 命の華よ
あの夜を やさしさを
あなた返して もう一度
呼んで 呼んで 呼んでとどかぬ
あゝ…… 遠いひと

恋は女の 命の華よ
春がゆき 夏がゆき
秋と一緒に 冬が来る
海の 海の 海のくらさよ
あゝ…… 抱きしめて
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