返事

雨に濡れながらポストを開けずに
玄関先しばらく立ってた
DMの間に懐かしいあなたの
癖のある字がのぞいたから

自然にお互いが離れていった
あの頃は恋だけに夢中になれず
時は経ったけどわかってほしくて
したためたあの手紙、読んでくれたのね

「ありがとう、僕は誰よりも君が
好きだったよ嘘じゃなかった」
ねえ 過去形になったあなたの言葉が
何よりの返事

どこかで偶然に見つけた時
あなたがあたらしい人といても
今なら素直に幸せ祈れる
こうやって昔の事わかり合えたんだもの

ありがとう、これであなたとの日々に
区切りがやっとつけられるよ
人って不思議ね、こんな紙切れが
宝物になるなんて
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