柿の木坂の家

春には 柿の花が咲き
秋には 柿の実が熟(う)れる
柿の木坂は 駅まで三里
思いだすなァ ふる里のヨ
乗合いバスの 悲しい別れ

春には 青いめじろ追い
秋には 赤いとんぼとり
柿の木坂で 遊んだ昔
懐しいなァ しみじみとョ
こころに返る 幼ない夢が

春くりゃ 偲(しの)ぶ馬の市
秋くりゃ 恋し村祭り
柿の木坂の あの娘(こ)の家よ
逢ってみたいなァ 今も尚(なお)ョ
機織(はたお)りながら 暮していてか
×