女の旅路

流れ流れて 明日は浮雲
女ひとりが たどりつくのは
潮の匂いの 北の酒場か
嘘の上手な 男の胸か

あゝ 恋の灯りを ともせば
あゝ 風が吹き消す
何でこの世に 生れてきたの
涙似合う 身の上
しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで

春に桜を 夏にはまなす
秋がくるころ この町すてる
一夜芝居の 終わりきたなら
寒い木枯し また冬がくる

あゝ 人が恋しい夜には
あゝ 枕を抱いて
忘れきれない 男の肌を
指でさぐる悲しさ
しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで

あゝ 恋の灯りを ともせば
あゝ 風が吹き消す
何でこの世に 生れてきたの
涙似合う 身の上
しあわせ探し歩く 北の旅路はどこまで
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