雨の酒場唄

遠く離れた 故郷の
風と夕焼け 見たくなる
飲めば飲むほど 夢に酔い
ちょいと愚痴など 落ちてくる
冷酒に浮かんだ 今亡きオヤジ
居酒屋主人(あるじ)の あぁ国訛り
何故か沁みるョ 雨の酒場には

若き昔を 振り返りゃ
捨ててしまった あの頃に
詫びているけど もう遅い
ちょいと情けが 降って来る
冷酒に浮かべた あの娘(こ)の泪
すべては俺が あぁ悪かった
何故か振り向く 雨の街にはヨ

過去にゃ今さら 戻れない
そっと飲み干す 明日の酒
去った時代の 唄ぽろり
ちょいと目頭 熱くなる
酒にこぼれし 男の人生
都会の隅で あぁ生きてゆく
すべて恋しや 雨の酒場唄
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