水月

たとえあなたに愛されていても
私ひとりの人ではないから
いつも別れの予感におびえながら
暮らしていたわ
風の匂い忘れた都会(まち)で
水に映った満月を眺め
うしろ姿に涙をながす
月の光を両掌ですくえば
指に触れるものは悲しみばかり

今はひとり 泣いていたい
サヨナラだけが人生と あなたは言うけど…

好きとあなたに抱きしめられた日
白い窓からコバルト・ブルーの
海がきらきら輝きまぶしかった
あの夏の午後
髪にふれたあなたの笑顔
水に映った満月を眺め
うしろ姿に涙を流す
月の光を両掌ですくえば
指に触れるものは悲しみばかり

今はひとり 泣いていたい
サヨナラだけが人生と あなたは言うけど…

今はひとり 泣いていたい
サヨナラだけが人生と あなたは言うけど…
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