仕事の宿

親父(おやじ)お袋 達者でいるか
昨晩(ゆんべ)も夢見た 故郷(ふるさと)の
季節はずれの 雪が舞う
田舎育ちで 馴れた身も
寒さ堪(こた)える 仕事(たび)の宿

春にゃ帰ると 残した里の
女房子供が 気にかかる
離れ離れの 辛い日々
ひとり手酌で 呑む酒も
じんと沁みるぜ 仕事の宿

苦労七坂 越えたら先に
待っているんだ 幸福(しあわせ)が
我慢我慢だ 今しばし
花の咲く日は もう近い
こころ燃えるぜ 仕事の宿
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