おんなの一生

女に生まれ 女で生きて
このまま女で死ねたらいいと
鏡の中の自分と話す
乾いたくちびる紅で染めて
この身を焦がして
あなたを焼いて
悔いないいのちを感じてみたい
わたしが選んだ生き方は
散る咲くのもわたしのものよ

抱かれて夢を見るのもいいし
誰かと一緒に堕ちるもいいし
季節が変る日ぐれに思う
小指をカリッと強く噛んで
波打つ胸には
真赤なアザが
心のときめきしるして燃える
わたしが見つけた愛の日々
泣くも笑うもわたしのものよ

女の一生
色づく春を
何度も何度もくり返すのね
わたしが手にするしあわせは
夢もうつつもわたしのものよ
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