迷宮の終わりに

何かを護れる優しさに憧れ
真似してみようとしたけれど
護るべきものが見つからない

周りを遮る強さに憧れ
真似してみようとしたけれど
孤独は胸を切り裂いた

どれもこれも試したけどだめだった
ならもうとりあえず外見だけでもいいか
傷を隠して表面だけ偽った
浅い思いは真実を空っぽにした

取り残された朝とか消えたくなる夜には
君の事を思い出していた
僕はきっと君になりたかった

凍えた記憶が支えてくれるよ
無傷でいれるほど強くはない心を
少し不思議だろう

取り残された朝とか消えたくなる夜には
君の事を思い出すけど
君もきっと君になりたかった

「無力さを紛らわすため誰かを貶す」
「負けんのが怖いから勝負はしたくない」って
汚れて聞こえるかい?それでも明日を
夢見ちゃだめだなんて誰が決めた?

取り残された朝とか消えたくなる夜には
君の事を思い出す度
僕はきっと僕になろうとする
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