お駒恋姿

七つ八つから 容貌(きりょう)よし
十九二十(はたち)で 帯とけて
解(と)けて結んだ 恋衣(こいころも)
お駒才三(さいざ)の 恥ずかしさ

初の島田に なぞかけて
いつか因果な 罪の淵
恨みまするぞ 母様と
涙気になる 黄八丈

恋と義理との 諸手綱(もろたづな)
引かれて渡る 涙橋
風にすねたか 黄八丈
袖に崩れる 薄化粧
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