おんな坂

糸川わたって 振りむく坂を
わたしは名づけた おんな坂
見えてくるのよ 振りむくたびに
陰でささえた 人生が
苦労をこえた 肩に散る
梅の香りがあたたかい

あなたの命に つかまりながら
大船 横浜 かりの宿
傷の痛みも なみだの味も
わかる女に なりました
ぬくもり深いふところに
泣きに来なさい 辛らければ

人目を気にせず 日向の街を
歩けるしあわせ 身にしみる
邪魔でなければ つぎの世までも
つれて行ってね 頼みます
初島 うかぶ 海を見て
きょうもあなたと 二人連れ
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