おれとおまえ

おれとお前は 惚れたってことよ
白いお前の 襟にふる
雪をはらった あの夜は
死んでいいわと すがってくれた
思いだすなぁ…
酒にひとつぶ あゝ涙つぶ

苦労三年 しがない暮らし
泣きもしただろ 心では
だけど笑顔で いてくれた
やつれさせたと お前の髪を
撫でてこらえる…
おれの気持ちも あゝつらかった

たったひとこと 言わせておくれ
おれにゃすぎるぜ 恋女房
すこし酔うわと 盃に
ほろり紅さす お前の目もと
惚れて 惚れぬく…
酒がうれしい あゝさしむかい
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