夢化粧

もたれ掛かるか いと柳
川面にうかぶ うたかたさえも
身を寄せあって 流れてゆくわ
肌を合わせた あの人に
甘えて 尽し すねてもみたい
おんな盛りの 夢化粧

春というのに 雪が舞う
泪も凍る この寒ぞらに
どんな夢みて眠ればいいの
こんな夜には あの人の
ほほえむ顔や爪かむ癖を
想い出しては 未練酒

命かけます この恋に
世間の他人はゆるしはせぬが
切れちゃいやです 絆の糸よ
忘れられない あの人の
たよれる胸で やすらぎほしい
おんな紅ひく 夢化粧
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