回転木馬

始まりは囁くようでした
産声は街中に響いて
それを聞く人々の笑顔に包まれながら 少女に成った

争いは些細な事でした
あの夜が少女を強くした
別れを歌に乗せ 初めて泣きました

人生は
たまに幸せ たまに贅沢 たまに転んで たまに傷
ララルララ
笑顔 泣き顔 数えて 動き出したメリーゴーランド

それからは若さに急かされて 宛てのない船で街を出たわ
悲しい事なんて 誰にも同じだけあるもの
いつかの自分のような少女に語りかける

人生は
時に坂道 時に寄り道 急ぐ時こそ回り道
泣いたのは
人の痛みを知る為 揺れて廻るメリーゴーランド

歳を重ねて 初めて気付く 誰かの為の歌が
耳をすませば 聞こえてくるの 私に語りかける

人生は
どんな涙も 思い出になる どんな日々より 今が好き
立ち止まる事は出来ない
いまでも加速していくメリーゴーランド
いつか止まってしまうまで 世界よ 今日も廻れ
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