トナカイの涙

ただ何も言わずに過ぎて行く日がある
曇る電車の窓を指で拭いて見てる
もうすぐ降り出す雨は霙まじり
僕はまたいつもの駅で降りるから
ジングル・ベル
ねぇ連れてってくれよ
君の言う暖かな場所へ
電飾の街が嘆いてた
そんなものは在りはしないと

誰も自分のことで精一杯の顔だ
きっと淋しいはずでも何故か笑っている
道往くあの女の話は空っぽで
灰色に埋まる空からこぼれる
見なよ、ほら
トナカイの涙
誰の目にも見えないのだろうか
贈り物が届けられないと
そんな人が見つからないと…

一日過ぎれば塵だらけの道で
僕はまだ一人で待っているのかな…

Sing a song
ねぇ本当の歌を
君にすぐ聴かせてあげたい
塞いでる耳を傾けて
きっといつか解りあえるよ

見なよ、ほら
トナカイの涙
誰の目にも見えないのだろうか
贈り物が届けられるように
そんな人を見つけてあげようよ
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