内緒箱の夢

南風がふわりふわり
心地よく撫でてゆく
迎えにきた僕を見つけ
君が手を振る

やぁ久しぶりにきたね
また泣きそうな笑顔してる

ヤな事は何もかも忘れちゃえ
現実も常識もいまは遠い場所
窮屈なサンダルはここで脱いで
裸足のまま
歩いていいんだよ

子供にもどって
一緒に遊ぼう

不安そうな顔の君を
導いて進んでく
暗い森を抜けた先は
虹色の海

ほら魚がすぐ前で
また飛び跳ねてアーチつくる

生きてれば我侭も出るものさ
俯いて我慢してそれで満足かい?
言いたくて言えなくて抱え込んだ
君の傷に絆創膏張ろう

ここではなんでも
僕らの自由だよ
誰も傷つけないし
もう君を泣かせたりしない

「君をずっとここに閉じ込められたら…」
口にしないけど

ヤな事は何もかも
全部僕が食べてあげる
安心していいよ

朝日が来るまで
一緒に遊ぼう
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