桜ひとひら

なくしたくないもの なくしたときに 初めて さよならに気づくの
時は早送りで 新しい季節を運んできたね

あれから 恋もして つらい別れもしたけど
そんなときは なぜか 君の声が聞きたくなったよ

桜ひとひら きらきらと舞う午後は 春風の道 歩いてるから
街角で もしもふたりが出会ったなら きっと変わらない笑顔で会えますように

街路樹にもたれて蕾を見てる ふたりの初めての写真
あの頃は 名前で呼ぶことも お互い照れていたよね

見えない心に 触りたくて触れずに
いつも君を困らせていた ごめんね 今は言えるよ

桜ひとひら ひらひらと舞う夜に 別々の道 選んだから
遠くまで夢を追いかけ 歩いてくよ あの日ふたりが 決めた約束のように

離れていても 近くに感じるのは いつも心の中にいるから
いつの日か 君に守るべき人ができても 今よりもっと好きでいられる

桜ひとひら 永遠に舞う空が ずっとふたりの上で輝くから
いつか話した未来も 笑い声も 色あせないよ いつまでも忘れない
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