友達

いつも私とちがった事を言う
そしていつもけんかになる
あの子と私はおかしな友達同志
けんかをしても
次の日にはもう知らん顔
だから私も忘れたふりをする
そしたらいつものあの子と私
学校が終わって一緒に帰る時
小さな声だけど「ごめんねッ」って
あの子の声が聞けるのを
知ってるから
いつもそうなんだ あの子と私は

あの子はいつもみんなと笑ってばかりで
真面目な顔などしない
けど 私はあの子の心を知っている
あの子が恋をした時
あの子は私の前で泣いていた
記念の涙だと言って
私は何も言えなかった
私が冗談を言うとバカにして
そのくせ自分は言ってばかり
あの子は私の大事な友達で
私はあの子のどうでもいい友達
あの子がそう言った
あの子と私は友達同志
大事な大事な友達同志
私がそう言った
あの子はだまってうなずいた
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