恋の学校

恋の学校
先生もお母さんも
だあれも教えてくれなかった
風に聞いたわけでも 花に教わったわけでも ないのに
女の子は みな いつのまにか ひとりで
覚えてしまうの
この指は あなたの髪に触れるため
この耳は あなたのささやききくために
このホホは あなたの吐息を感じるために
この腕は あなたの背中を確かめるために
あることを…

女の子は 涙ぐみながら
ためらいながら 祈りながら
ひとりで覚えていくのです
女の子を賢くするのは 恋の学校だけ

受けとって下さいますか
出さずじまいの絵葉書
去年の海の麦わら帽
アナタの名前が千回もでてくる 白い日記帳
涙のびんずめ 受けとって下さいますか?
そんなものを全部 持っている
私の心を…
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