夏の指輪

貝殻を投げるふりして 飛び込んでおいでよ
海の底で光る 夏の指輪見つけたよ
空と海砕いて エメラルドの泡粒
悲しい人は 綺麗な人魚になれる きみは言う

僕たちは なぜ出会わなかったのだろう
ああ傷つけるより やさしい嘘つき過ぎて

もうこれ以上 もうこれ以上 何も言わないでキスして
濡れた瞳 きみの涙 僕の目で弾いて
許さないで 許さないで 愛などただの蜃気楼
捨ててしまおう きみとふたり 夏に抱かれて

生まれる前にここで はぐれたかもしれない
僕はあれから きみを探しずっと迷ったから
真珠の貝殻で 薬指を切ったんだ
だからひとりでいるのかな きみはすぐに吹き出した

僕たちは 宝探し始めてる
まぶたに踊る夏 きみを裸にする

ここへおいで ここへおいで 神様が僕らにくれた
この瞬間 きみ以外のほかに何もいらない
孤独なみな熱帯魚さ このままさらわれてしまおう
巻き込まれて 焼き尽くして 夏に抱かれて

天国ならきっとあるさ きみとなら泳いでいける
二度とふたりはぐれやしない 指を離さない
誰かここに時を止めて 僕らに永遠を見せて
信じられるものなどない それを壊して

もうこれ以上 もうこれ以上 何も言わないでキスして
濡れた瞳 きみの涙 僕の手に落とした
許さないで 許さないで 愛などただの蜃気楼
捨ててしまおう きみとここで 夏に抱かれて
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