想い出のひと

おもいでさみしい いで湯の宿は
雨の音にも こころが濡れる
あなた やめてよ わたしを呼ぶのは
死ぬほどあなたが好きだった
弱いあの日の むかしにかえる

愛していたとて 運命に負けて
泣いてわかれる ふたりもあろう
酒よ 酔わせて 今夜のわたしを
あなたに抱かれた旅の夜の
うぶな涙が わたしを泣かす

湯もやにかすんだ おもかげ酒場
未練ばかりが お酒ににじむ
あなた やめてよ わたしを呼ぶのは
流しのギターよ その演歌は
あの日あなたと うたった唄よ
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