重いつばさ

いらない もういらない
ことばだけの やさしさは
悲しみにぬれて つばさは重い重いけれど
おとなしい 羊の群れから
飛び出したいのだ
うつむいた 仲間と別れて 走りたいのだ
たとえ終りが あってもいい
そこに始まりが 宿っているならば

いらない もういらない
ことばだけの 愛なんて
むなしさにぬれて つばさは重い 重いけれど
流れない時間の岸から
羽ばたきたいのだ
吹きすさぶ あらしのなかで 歌いたいのだ
たとえ 痛みが あってもいい
そこに 生きてる あかしがあるならば

どうしようもない きのうを 持ってしまったが
どうにかできる あしたがあしたがあるさ
どうにもできない 傷を 背負ってしまったが
どうにかできる あしたがあしたがあるさ

どうしようもない きのうを 持ってしまったが
どうにかできる あしたがあしたがあるさ
どうにもできない 傷を 背負ってしまったが
どうにかできる あしたがあしたがあるさ
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