タオルケットの唄

ああ 宅急便で届いた小さなダンボール 日溜まりの手紙
“ちゃんと部屋を片付けなさい”
読み返す小言にあなたの顔が浮かぶ

ベッドにもぐり込む子供達に
聞かせてくれた子守唄
今でも…今でも…優しく響いてる

叱る声さえ たまらなく愛しく
懐かしく思えます
出てきた薄手のタオルケット
なんだか暖かいな

ああ ケータイの中で呼吸をしている 不慣れに列んだ文字たち
“いつでも帰っておいで”
呟く「ただいま」 茜の空に溶けてく

怖い夢から目が覚めた朝
あの日覗いたキッチンで
こっそり見つけた 強い女性の涙

時に暮らしの中にある辛さも
微笑みに変えてくれてたね
苦手だったメール 間違いだらけで
おかしくて ただ会いたくて

叱る声さえ たまらなく愛しく
懐かしく思い出しています
出てきた薄手のタオルケット

やっぱり片付かない部屋で
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