月と海の誓約

その昔 僕らは太陽の下誓い合った 左胸に手をあてて
幼心を掻き乱す悲しみが肺を満たしていたあの頃

情愛深い天空に発つ親鳥(とり)から剥ぎ取られた息吹
暗雲(くも)が飲み込む

今 世界が墜ちて水底(みなぞこ)に眠る僕の亡骸は浮かび上がり
優しい嘘は心を凍らせて僕を沈めた

紺碧の海は声高に叫ぶ胸 真実を知る月に強く惹かれてゆく

あなたは満ちて水底(みなぞこ)に眠る僕の亡骸を抱き上げる
冷たい雫は何よりも温かく僕を生かした

届かなくても照らす光は触れていた ずっとずっと前から
あなたが僕を求める限り約束に応えよう
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