放課後スリーフィンガー

曇り出した空 急ぐ足音 雨粒一つ 溜息一つ
間違えた事は誰かのせいにして 心傷付く前にギターを弾く

一人の教室 気晴らしに小さく 零したメロディーに絡めた偽り

雨降る街など気にも留めない 溢れそうな弱さを隠したくて

黒板を見ては明日を紡ぐ 近道一つ 逃げ道一つ
分からない事はうやむやにして 気になってしまう前に歌をうたう

鞄の中身は同じ物ばかり それよりも大切な物があるさと

硬い指先で散りばめる音 漂う寂しさを消し去りたくて

本当は君に聴いてもらいたい 初めて覚えたコードも鳴らそう

湿っけた五線譜に描く横顔 隠せない弱さを認めてくれ
仕方なく夢に君を探すよ 消せない寂しさを認めてくれ
誰にも聞こえない 放課後スリーフィンガー
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