東京

人ごみに揉まれてふと見上げた夜空
都会のネオンで星一つ見当たらない
何かを変えたくてこの街に来たけど
変わっていくのは回りの景色ばかり

コンビニの窓ガラス 映した情けない顔
あんなに憧れた場所なのに 逃げてしまいたい

心が擦り減ってく 心が渇いてく
みんな他人のフリして通り過ぎてく
「負けねーぞ!」って叫ぶ 暗い路地裏から
陽の当たる場所へ抜け出してやる

ため息で膨れた電車に押し込まれ
いつものホームで吐き出され 今日が終わる

勝ち負けも 諦めも 何処へ向かうのかも
すべてを決めるのは僕だから まだ走ってたい
押し潰されそうだ 消えてしまいそうだ
自分離さぬように 強く握った吊り革
「いつか見てろ!」なんて その“いつか”っていつだ!?
自問自答しながら転がっていく

華やぐ東京に導かれ集まった僕ら
まるで飛んで火に入る夏の虫

羽がちぎれて飛べなくなった人
羽はあるのに飛ぼうとしない人
眺めてたら…

心が擦り減ってく 心が渇いてく
みんな他人のフリして通り過ぎてく

それでもこの街で生きて行こうと決めた
僕が受け入れなきゃ 受け入れられるはずもない
「負けねーぞ!」って叫ぶ 暗い路地裏から
陽の当たる場所へ抜け出してやる いつかきっと
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