長い雨の後に

もう 何も言わなくていいよ
言葉は信じられないものだけど
君の言葉は僕のものだよ
愛にまどわされすぎた君は
もう何も言わなくていいよ
いつも君は僕だけの中にいる
まもらせておくれ君を
聞こえるかい 僕の声が
冷たい氷を ひとつかじると
君のあたたかさがわかる

目がさめて ふと思う
きのうまでの 人生を

悲しみを 水とともに
飲みこんで 笑顔になる
明日よりは 今日を見つめ
時計だけが 先をいそぐ
妻がみえる 彼女もまた
傷ついた 小鳥
涙もかれ 言葉だけが
むなしく 愛を語る
僕のそばに 妻がすわる
傷だらけの 心ひらき
長い雨はもうすぐ終る
僕たちは肩をよせる
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