望郷

山も河も海も 空も泣いている
かぞえきれない星たちよ
帰りたい 帰りたい ふるさとに
波の音(オト)にまぎれ ほそい声がする
ひきさかれた悲しみよ
逢いたい 逢いたい 愛する人よ
たとえ離れて暮らしても
思う心はひとつだけ
ちぎりを胸に抱きしめて
ああ 生きているけれど
ああ 死ぬほど 逢いたい
死ぬほどに

指を強くかめば 赤い血がにじむ
こらえきれない せつなさに
帰りたい 帰りたい ふるさとに
寒い風にふるえ 鳥が空を舞う
胸にしのぶ想かげよ
逢いたい 逢いたい 愛する人よ
とんでゆきたい すぐにでも
せめて もいちど 逢えるなら
願いを胸に抱きしめて
ああ 生きているけれど
ああ 死ぬほど 逢いたい
死ぬほどに
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