おまえの港

こんな女で いいですか
おまえは小さく つぶやいて
細い肩先 ふるわせる
夜明けまぢかの 北岬
ふたりの行先灯りがともる
今日から俺が おまえの港

かくす手首の傷あとは
心の弱さの 罪ですと
うすい痛みを 噛みしめる
つらい過去は忘れろよ
守ってやるさ この倖せは
今日から俺が おまえの港

北で生まれた女にも
ようやく春が 来ましたと
そっと微笑った いじらしさ
旅の終わりは 俺の胸
二人で生きる 明日があれば
今日から俺が おまえの港
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