港の恋唄

港日暮れて そぼ降る雨に
むせぶ汽笛よ 誰を呼ぶ
君の船かと 波止場に来たが
知らぬ他国の とまり船
かけた願いも 消え果てた

君が別れに のこした言葉
思いかえして 涙ぐむ
すれたようでも 女は女
うぶな昔の 恋ごころ
もえて切ない 町灯り

雨の晴れ間の 港の月に
聞いて見るのは 君のこと
船はいつ来る 待つ身のつらさ
酒場暮しの 浮かれ草
投げたカルタに 夜が更ける
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