エミリー

少しだけ遅れた髪を 風になびかせて君はエミリー
冗談交じりの小さなウインク ひさしぶりここで逢えたね

下駄箱のすみや 廊下で 輝いていた時間が転がり
懐かしそうに ガラス越し空を見上げて両手を広げた

chu chu 目立たぬわたしの席に瞳をくれた
あのときふたり夢中で夢を土手沿いの道に忘れた

エミリー 大好きな歌を君は口笛でくれるよ
きっとあの日と変わらない ちっとも変わらない

就職が決まったとき だけど歌はやめないとエミリー
不安と理想がごっちゃになって あの午後泪見せたね

昇降口の光よ おしゃべり小鳥たちをこれから
運動場の真ん中ステージへ 優しく誘ってくれる

chu chu 無口なわたしが今じゃ歌を作って
同じ思い胸に秘めた誰かと毎日出会っている

エミリー 言葉にできない想いを どうしたら伝わるの 教えて
それでも笑うだけ くすっと笑うだけ

茜色の夕焼けがふたりの背丈を染める
つらいことばかりじゃないよねって ひとこと君はつぶやいた

I'm wide awake at 3 am
Whitout a friend in sight
Hanging on a hope but I'm alright
But I'm alright

エミリー 大人になるほど 背負って どうしようもなくなる だけど
シンプルでいいんだよね

エミリー 大好きな歌を君は口笛でくれるよ
星がそろそろ落ちてくる ふたりの背中に

おなかがすいたね ちっとも変わらない
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