ライラックの花束を

ピアノが低く流れてる 西陽が差し込む廊下の向こう
優しく心撫でるような 音色を―あなたを―好きになった

淡くほろ苦い初恋は 遠くで見つめるだけだった

あなたのことが すごくすごく好き…と
どうしても伝えられず
ただ 想いを胸の奥に閉じこめて
気づいて…と願った

卒業式のあの人は 悲しいくらいに眩しかった
私の前を過ぎてゆく 笑って―サヨナラ―出来なかった

淡くほろ苦い初恋は 叶うことない恋だった

あなたのことを ずっとずっと好き…と
どうしても伝えられず
ただ 想いを小さな花束にのせて
「おめでとう」告げた

あなたのことが すごくすごく好き…と
どうしても伝えられず
ただ 想いを胸の奥に閉じこめて
気づいて…と願った
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