祈りうた

さよなら さよなら 泡になり消えてゆく
弾けた思いと澄みわたる風景画

通り過ぎた時間の中で 落としたものはもう戻らない

見上げた夜のしじまに笑う月の美しさ
コトバは脆く儚く傷跡さえ残せずに消えてゆく

さよなら さよなら またいつか会えるかな
ウソでも笑えたら少しは楽なのかな

目を閉じれば今だってほら 日々もきみもこんなに近く

伸ばした腕は届かず帰る場所を失った
欠けた光が白く消えたらぼくはもう行かなきゃ

過ぎ去りし日々が頬を伝って夢になる
思い出すたびに忘れるほどにキレイになる

見上げた夜のしじまに笑う月の美しさ
ねえもう少し ねえもう少し 何もかも忘れないで

届くことない祈りを捧ぐ 消えないでお月様
あともう少しだけこの場所で 祈るぼくを見下ろしていてください
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