男一匹の唄

赤い夕陽は 砂漠の果てに
旅を行く身は 駱駝(らくだ)の背中(せな)に
男一匹 未練心はさらさらないが
なぜか淋しい 日暮れの道よ

昨日ラマ塔の 花咲く影で
チラと見た娘(こ)の 似ている瞳
男一匹 何も云うまい昔の夢だ
空にゃほのかに 七つの星よ

月の出潮は 心が濡れる
吹くなモンゴーの 砂漠の風よ
男一匹 明日(あす)の希望を心に秘めて
行けば鳴る鳴る 駱駝の鈴よ
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