帰りゃんせ

はらりはらりと雪が降る
ほろりほろりと胸焦がす
おちょこ一つをねだって酔って
うたかたの夢せつないね
ひらりひらりと春が舞う
ふらりふらりと夜が行く
どうかしてると叱っておくれ
優しくされるとつけあがる

帰りゃんせ 帰りゃんせ
行きは酔い酔い 帰りゃんせ
帰りゃんせ 帰りゃんせ
心残して帰りゃんせ
私残して帰りゃんせ

ひざを枕に旅をする
浴衣はだけて染めてゆく
何で忘らりょあの日の事を
とどかないけど好きだもの

初めて見せた泣き顔を
何故と尋くから憎らしい
まして言えない遠い明日を
愚かだと笑わずに

帰りゃんせ 帰りゃんせ
私ならもう大丈夫
帰りゃんせ 帰りゃんせ
気にしないで 帰りゃんせ
振り返らずに帰りゃんせ

帰りゃんせ 帰りゃんせ
行きは酔い酔い 帰りゃんせ
帰りゃんせ 帰りゃんせ
心残して帰りゃんせ
私残して帰りゃんせ
×