三春の桜

夢という名の 嘘があること
あなたに出逢って 知りました
はかなく舞い散る 雪でさえ
あなたと見れば 花ふぶき
雪に埋もれた 三春の桜
千年前から 誰を待つ

春になるまで 忘れ去られた
桜の運命(さだめ)の 哀しさよ
誰かの背中を 追うように
吹雪にのばす 白い枝
雪を背負って 耐えぬく姿
女に似てると ふと思う

傷の痛みも しあわせなこと
あなたを愛して 知りました
一途な想いが ふり積もり
こころの中は 雪化粧
春を信じる 三春の桜
千年後まで 愛します
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