風車

鏡越しにさまよって 君好みに着飾れば
少しだけ窮屈そうに苦笑う僕がいたんだ

いつもより高鳴った足音を追い越せば
あの日のように優しく澄んだ場所までもうすぐだ

今はもう 届かない声を飲み込んで
緩やかな坂道を登り切れば

優しい風が通り抜けて行きました
巡る季節も少しだけ寂しそうに色味を増す
また出逢った頃を思い出すような午後でした
君だけが足りない世界は 変わらず綺麗です

香る花 そよぐ木々 光に沈む街
伸びる影 溜息と記憶 僕の声

優しい風が通り抜けて行きました
続く景色も目を覚まし 君を探す
最後の嘘まで溢れ出すような午後でした
君だけが足りない世界は 変わらず綺麗です

君だけが足りない世界は 変わらず今日も綺麗です
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