おまえ

わたしが居なけりゃ 駄目ねと笑う
つらい苦労も 泣かないで
そうさ おまえは こころ妻
こんどこの世に 生まれても
おれはおまえに
おれはおまえに 惚れるだろ

お風邪をひくわと 羽織をかける
酔ってうたた寝 するおれに
指輪 ひとつも 欲しがらぬ
荒れたおまえの 指さきが
おれの涙の
おれの涙の 目に痛い

おまえと夜店で 鉢植買って
帰る小さな 窓あかり
待てば ふたりに 春が来る
どんな花より 幸福な
花をおまえと
花をおまえと 咲かそうぜ
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