サナギソウ

思い描いた空の彼方
色のない街の雑踏だ
冷たい心を写した
この日々に戻してんだ

あの時君が笑った
あの日にまた戻れれば
たとえ涙するこの日々だって
暖かいから

いつから君は変わらぬ日々に
苛立ちをふと覚えたんだろ?
こんな時代に何を求めて
何をしたくて迷子になってんの?

膨らんだ理想と空想ばかりが
時間と現実突きつけた
安いがんばってにもうため息
ねじ曲がった心へ

あの時君が笑った
あの日をまた迎えれば
たとえ塞いだその目にだって
光はさすから

また一つ そしてまた一つ
流れ行 この日々が諦めに染まっても
描いた夢 すぎる日々に
滲む君だけ緑取って

春息吹を待ちこがれて

悲しみも喜びも交差する毎日の
全てに意味があるから
思い描くよ

さよならやっと分かった
新しい光照らすよ
僕は今見つけたよこの空を

「さよなら」これまでの僕へ
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