花のある坂道

その頃のぼくは 感じやすくて
心はいつも 傷ついていた
あのひとにもしも 逢えなかったら
悲しい日々を 重ねただろう
花のある 小さな坂道を
ふたりでふたりで 歩いたね
そんな日があった そんな日があった
楽しく過ごした そんな日があった

その頃のぼくは しあわせ過ぎて
明日がまるで 見られなかった
あのひとが 遠く去って行くなど
夢みることも なかっただろう
花のある 小さな坂道を
ふたりは手をふり 消えて行く
そんな日があった そんな日があった
せつなく別れた そんな日があった
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