風のロマンス

夏服に着換えた君はまるで
遅い季節を急がすよう
陽射しのナイアガラ
瞳 細め 見つめていた

僕のロマンスを 伝えたいけれど
愛の言葉 探せない
君は前よりも美しくなって
風のように 遠ざかる

振り向いた その時
君の髪の甘い香りが シャワーになる
ハートの輪郭が
自分でさえもわかってくる

僕のロマンスが 戸惑っているよ
一度きりのチャンスだね
君は微笑んで 頷くけれども
何も言えず 走り出す

愛なんて そばにいれば
わかりあえるものさ
いつか風よ 教えてくれ

僕のロマンスを 伝えたいけれど
愛の言葉 探せない
君は前よりも美しくなって
風のように 遠ざかる
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