明け方の君

慌てて履いた靴で 朝の駅に向かう
信号待ちのショーウィンドーで
髪を直しながら

昔も今も僕は 同じ朝を繰り返して
だれも聞かない君の事
いつまでも包んだまま

明け方の君は あの日の笑顔で
恋人のまま シーツを抱いて
僕の夢にまぎれ込んで遊んでた

もう君を忘れたいと 思うよ 今は
君を愛してたくらいに
愛したい人が居る

彼女は僕の中の 君までも愛せる人
いつか君に告げたよりも
聞かせたい言葉がある

想い出の君は 心の継ぎ目を
恋人のまま 歩いて来た
僕の恋にまぎれ込んで
戻りたい 振りをする

君は心で 君は遠くで 綺麗な人で

明け方の君は あの日の笑顔で
恋人のまま シーツを抱いて
僕の夢にまぎれ込んで遊んでた
遊んでた
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