男達のララバイ

男に渡れぬ 川がある
女という名の 川がある
渡り切れない 向こう岸
ひとり酒場で 夢を見る

男は誰でも 根なし草
背中に淋しい 顔がある
雨の降る夜は 尚更に
過ぎた昔が 舞い戻る

道草重ねて 春や秋
おもいで蛍が ふたつみつ
肩の寒さに 手をやれば
肌が恋しい 夜がくる

男に渡れぬ 川がある
女という名の 川がある
渡り切れない 向こう岸
ひとり酒場で 夢を見る

ひとり酒場で 夢を見る
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