夕顔

逢えただけでも 幸せと
膝を正して うつむいた
夕顔 夕顔
白いひぐれ花
俺を気遣う 優しさが
しみてくるよな おまえの花だよ

なぜか瞳尻の 泣きぼくろ
過去の涙を ものがたる
夕顔 夕顔
白いひぐれ花
衿のおくれ毛 かきあげて
お酒ほしいと 甘えてみせるよ

秋の終わりの 昼の月
鳥も家路に 急ぐのか
夕顔 夕顔
白いひぐれ花
抱いたおまえの 温もりを
思いだすよな いとしい花だよ
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