吐息ばかり

読みかけの本を閉じ
ランプ消しても 眠れない
起き出して あの人に
綴る手紙も とだえがち
あなたに知らない 恋人がいると
今日友だちに 聞かされた
そういえば香水の 甘い移り香させていた
私はあなたの なんだったのでしょう
あなたは私の なんだったのでしょう
吐息ばかりの やる瀬ない夜よ

ぼんやり爪をかみ
窓に出ている 月を見る
二人して 旅にゆく
そんな話も したばかり
あなたは私が 不足なのでしょう
甘えてばかり いたせいね
切なさも愛しさも みんな知ってるはずなのに
私はあなたの なんだったのでしょう
あなたは私の なんだったのでしょう
ゆれる想いの やる瀬ない夜よ
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