夏のたまり場

夏の終りの雨
ひとり窓辺で見てます
もう秋の色ひそやかに
街をつつんでいます

祭りさわぎの夏
これで終りになるでしょう
この肌の色あせる頃
恋も消えて行くでしょう

もう誰も来ない
ちりぢりになって
ひとりひとり元の巣へ
とんで行ってしまったわ

お茶のおかわりして
雨のささやき ききます
まだ私だけ帰れずに
夏のたまり場にひとり

いつも裸のまま
語り合ってたテラスを
今少しだけ寒そうな
雨がたたいています
もう誰も来ない
ちりぢりになって
ひとりひとり元の巣へ
とんで行ってしまったわ

秋の足音きき
涙ぐみたくなります
ただぼんやりとうずくまり
夏のたまり場にひとり
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