それぞれの朝

小さなくい違い ささいなすれ違いから
水が海に帰る様に 愛は終りを告げる

独りずつ別々の街で 秋を迎えるのね
幸福になってねなんて 今は言えないけれど
何処かでいつか 逢った時は
他人の顔は やめましょう

窓際の小さな 水彩画を外したら
壁は白さを取り戻すの 何も無かった様に

これはあなたが持って行って それは君にあげる
別れの支度してる時 譲り合ってるなんて
まだ お互いのくせやしぐさ
分かっているわ 誰より

想い出と数々の夢を この部屋に残して
二人はこれから それぞれ違う朝に目覚める
それでなくても 哀しい秋
生きる淋しさ 知ったわ
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