俺と女と風物語

冷たい夜風に 刺された女
俺に縋って いま泣いている
どんな世間を 歩いて来たか
春はそこまで 来てると言うに
どうすりゃいいのさ この俺は

知らない同志の 出逢いだけれど
これが人生 理屈じゃないよ
泣いて履歴書 書いてる君だ
過去のことなど ほじくるものか
女の涙は わかってる

冬から春まで 百日足らず
じっと待つんだ 待つしかないさ
君の探している 倖せを
俺の近くで 見つけたならば
この手に抱かれて 随(つ)いて来い
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